黒法師はサンシモンとも呼ばれます。名前の通り、黒い「うろこ」のような肉厚の葉が重なって花のように茂る多肉植物(サボテンの仲間)です。花のように見える部分は葉で、その色が黒紫という、植物の中でも非常に珍しい色合いをしています。
では、実際に黒法師の育て方を解説していきます。
開花時期は10月から12月で、秋から春にかけて育ちます。夏の間は休眠しています。
サボテンの仲間である多肉植物なので、もともと乾燥した土地の植物です。水は控えめにあげましょう。特に春と秋は、土がカラカラに乾いて白く変色してから水をあげるようにすると、ちょうど良いです。
水を切らし気味にして、太陽にしっかり当てると美しい黒を保てます。
育てていると、やがてヤシの木のように、上のほうに黒い葉っぱがついてきて、下の葉っぱは落ちていきます。
最終的に、やや頭でっかちの格好になります。これが正常な形ですので、特に心配することはありません。
ただし、そのままではひっくり返ってしまいますので、背が高くなったら適当な長さに切って、土に挿し木しましょう。
植え替えをするときは、市販の「サボテンの土」か、「多肉植物の土」を使います。
肥料はそれほど与える必要はありませんが、与える場合は春と秋に控えめにあげましょう。市販の液体肥料を薄めて使うのがおすすめです。
葉の付け根にワタムシが隠れていることがあるので、注意しましょう。
Q. 気を付けるべき害虫などはありますか?
A. 葉や茎にワタムシがつきやすいので、買ってくるときについていないか確認しましょう。その後も葉の付け根にワタムシが隠れていることがありますので、注意が必要です。見つけたら爪楊枝などでサッと取ってしまいましょう。
Q. 冬越しする場合は、どのように対応すればよいでしょうか?
A. 5℃以下になる場合は室内に取り込み、霜にあてないようにしましょう。
Q. 増やすには、どのようにすればよいでしょうか?
A. 黒法師は、挿し木で増やすことができます。カットした切り口を3〜4日乾かし、切り口が乾いたら新しい清潔な土に差しましょう。
黒法師は肉厚の葉が花のように茂る多肉植物で、黒紫という珍しい色合いをしています。サボテンの仲間なので乾燥ぎみの環境に置き、太陽の光をしっかり当ててキレイな色を保ちましょう。