道路に積もった落ち葉を踏んだときのパリパリとした音が好きです。

落ち葉

もし、この落ち葉が全部チョコだったら、もっと楽しいと思います。そこで今回は、まるで本物の落ち葉のように見える「葉っぱのチョコ」を作っていきます。

世界で一番リアルな葉っぱチョコを目指し、パリパリとした感触にまでこだわりました。

シリコンで葉っぱの型を作ろう

さまざまな形の葉っぱ

まずは、チョコを流すためのシリコン型を作ります。

<材料>

その1 葉っぱを洗ってよく乾かす

最初に、葉っぱを洗ってよく乾かします。水分が残っているとシリコンの硬化不良の原因になってしまいます。

使う葉っぱは落ち葉がおすすめです。すでに水分が抜けているため、葉っぱそのものの水分で硬化不良を起こすリスクが下がります。

その2 シリコンを流し込んで葉脈を転写する

食品用のシリコンを葉っぱに流し込む

葉っぱを洗ったら、次は食品用のシリコンを流し込みます。このとき注意したいのが、葉っぱの向きです。

葉脈のパターンを転写するため、葉脈が盛り上がっている面を上にしてシリコンを流し込みます。たとえば、表よりも裏面の方が葉脈がくっきり盛り上がっている場合は、裏面を上にして型取りします。

流したシリコンが葉っぱの外に流れた状態

流したシリコンが葉っぱの外に流れても大丈夫です。硬化後に余分な部分をカットしてしまいます。

その3 シリコンの硬化後、葉っぱを取り除く

半日ほどでシリコンが固まります。葉っぱを取り除いて余分な部分をカットしたらシリコン型の完成です。

葉脈のシリコン

葉脈のパターンがキレイに転写されていますね!

シリコン型にチョコを流し込もう(基本編)

葉っぱの型が完成したら、型にチョコを流して「葉っぱチョコ」を作ります。コツは2色のチョコを使うことです。

<材料>

ホワイトチョコとミルクチョコ

その1 ホワイトチョコとミルクチョコを溶かす

はじめに、レンジで500W30秒ほど温めて、チョコを溶かします。溶けきらない場合はさらに10秒ずつ温め時間を増やします。

その2 ホワイトチョコを薄く塗る

シリコン型の表面にホワイトチョコを薄く塗る

指を使って、シリコン型の表面にホワイトチョコを薄く塗ります。転写された葉脈の溝にしっかりとチョコを入れこんでいきます。

その3 ミルクチョコを流す

葉っぱのシリコンにミルクチョコを流す

ミルクチョコを上から流し、型全体にチョコを広げます。薄く伸ばしすぎるとチョコが割れやすくなるので、ほどほどの厚みを持たせます。チョコを塗り終えたら冷蔵庫で冷やします。

その4 シリコン型を外して完成

葉脈のホワイトチョコと葉っぱのミルクチョコ

チョコが固まったら、シリコン型を外して完成です。葉脈のホワイトチョコと葉っぱのミルクチョコ、2色のコントラストが効いて、リアルな質感が表現されていますね。

シリコン型にチョコを流し込もう(応用編)

次に応用編です。チョコの厚みと色を変えて、さらに本物らしい葉っぱを作っていきます。

まずは葉っぱの色を変えてみましょう。

ホワイトチョコと黄色の着色料

ホワイトチョコと黄色の着色料を合わせます。チョコレート用の着色料があるので、それを使います。

まぜれば黄色いチョコができる

まぜまぜして黄色いチョコができました。今回は粉末タイプの着色料ですが、混ぜやすいジェルタイプもおすすめです。

葉脈にはあらかじめ茶色いミルクチョコを塗る

型に流し込みます。葉脈にはあらかじめ茶色いミルクチョコを塗っています。

シリコンでできたイチョウの葉っぱ

型から外すとこんな感じです。きれいなイチョウの葉っぱが出来上がりました。

葉っぱチョコ作りの基本的な考え方

シリコンの葉脈部分に好きな色のチョコを塗り込み、上から別の好きな色を被せてパカっと外す。これが葉っぱチョコ作りの基本的な考え方です。

真っ赤な葉っぱ(左)と表面をブラックココアで汚した状態(右)

真っ赤な葉っぱを作ったり(左)表面をブラックココアで汚したり(右)など、自由な色使いでいろいろな葉っぱチョコが完成しました。

葉っぱチョコの厚みを薄くしていく

次に葉っぱチョコの厚みを変えます。

葉っぱチョコは薄い方が見た目が本物っぽくなります。食感も、厚いときはバキッとした感じですが、薄くするとパリパリして葉っぱらしさが増します。

壊れた状態のシリコン

しかし、チョコを薄く塗り広げるとシリコン型から外すときに必ず壊れてしまいます。どんなに慎重にやっても、壊さずに外すのは無理だと思いました。

そこで、氷を使ってチョコを壊さずにシリコン型から外す方法を試してみます。

その1 氷を作っておいた容器に水を入れる

タッパーに水を注ぐ

まずはタッパーなどの容器に氷を作っておき、その上に浅く水を張ります。

その2 氷の上に、チョコを塗ったシリコン型を置く(チョコの面を下に)

チョコを塗ったシリコン型を氷の上に置く

チョコを塗ったシリコン型を氷の上に置きます。このとき、チョコを塗った面を下にして置いてください。

チョコを塗ったシリコン型を氷の上に置いた状態・イラスト

横からみるとこんな感じです。

チョコを塗ったシリコン型を氷の上に置き、横から見た状態・イラスト

冷凍庫に入れて浅く張った水を凍らせると、チョコが氷に挟まれるかたちになります。ここまできたらあとはシリコンを外すだけです。

チョコを壊さずにシリコンが外せることを説明したイラスト

ぺろん。氷がしっかりホールドしてくれるのでチョコを壊さずにシリコンが外せます。

イチョウのシリコンも簡単に外せる

ぺろんと簡単に外せます。

氷の表面が溶けたら、チョコを取り出す

氷の表面が溶けたら、チョコを取り出します。氷水でキンキンに冷えているおかげもあり、ピンセットでつまんでも全然壊れません。向こう側が透けるくらいの薄い葉っぱチョコができました。

ピンセットで葉っぱのシリコンをつまむ

じゃんじゃん氷の上に置いて葉っぱチョコを作っていきましょう。

秋を感じさせる葉っぱチョコたち

じゃん。秋を感じさせる葉っぱチョコたちです。全部すごく薄いですよ。

イチョウの葉っぱチョコ

イチョウの葉っぱチョコ。赤や緑を入れて少しずつ色を変えると、より本物らしさが増します。

これで葉っぱチョコ作りは終了です! お疲れさまでした。

多少の失敗は気にしないでヨシ

葉っぱが少し欠けても大丈夫です。

ブルーム現象によって表面が白くなった葉っぱチョコ。これはこれで本物っぽいのでオッケーです。

ブルーム現象によって表面が白くなった葉っぱチョコ。これはこれで本物っぽいのでオッケーです。

配色だってめちゃくちゃでいいです。実際の葉っぱも欠けていたり、配色がめちゃ大胆だったりします。

消費期限は短めです

作業工程で水に濡れるため、通常のチョコ菓子よりも雑菌がわきやすいと思います。長期の保存には向かないので、早めに食べましょう。

ケーキに葉っぱチョコをトッピングしよう

葉っぱチョコが納得の仕上がりになったところで、さっそく食べていきます!

葉っぱチョコのおすすめの使い方は、ケーキのトッピングです。たくさん盛り付けてパリパリ食べるのがたまりません。とっても薄いので口に入れた瞬間溶けてしまいますよ。

お芋の横たわったダサダサチーズケーキ

葉っぱチョコを盛り付けるケーキとして、お芋の横たわったダサダサチーズケーキを作りました。

葉っぱチョコでお芋を隠す

葉っぱチョコでお芋を隠したら、

落ち葉で焼いている焼き芋の風景をイメージしたケーキ

ケーキの出来上がり! 落ち葉で焼いている焼き芋の風景をイメージしました。

イチョウの葉っぱがトッピングされたケーキ

カットしてさらにイチョウの葉っぱもトッピングしました。よく冷やしてパリパリ食べましょう!

制作しているときにあって良かったカインズの商品

カインズの伸びるポリエチレン手袋

今回制作していて役に立った、カインズの商品をご紹介します。それがこの「伸びるポリエチレン手袋」です。

手袋をはめた後に手首部分をぎゅっと伸ばす

はめた後に手首部分をぎゅっと伸ばすことではずれにくくなる手袋です。

ゴムアレルギー体質の私は基本的にポリエチレン製の手袋を使います。ただ、ポリ手袋は使用中にガサゴソとズレてしまい、ダブダブゆるゆるになってしまうのが難点でした。

これは手首部分がきゅっと締まるので、ほとんどズレを気にすることなく作業に集中できます。

伸びるポリエチレン手袋100枚F・TPE100F

伸びるポリエチレン手袋100枚F・TPE100F

このくらいのフィット感。薄手ゴム手袋のようにピタピタの感じではないです。

このくらいのフィット感。薄手ゴム手袋のようにピタピタの感じではないです。

食品衛生法に基づく、食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)に適合しているので、今回のようなお菓子作りにも活躍してくれます。

まとめ

葉っぱのケーキとフォーク

最後に、葉っぱチョコの作り方のポイントをまとめます。

今回ご紹介したのはチョコ細工の職人さんのような特殊技術を必要とせず、誰でも超リアルな葉っぱチョコを作ることができる方法です。1万人中1人に役立てばいいと思い、記事を書かせていただきました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。