甘酸っぱい香りを放ち、黄色い実をたくさんつけるのが、キンカン。その様子は、日本の風景としてすっかり馴染んでしまっているために、日本固有の植物と思われがちですが、キンカンの原産地は中国南部と言われています。キンカンは、別名をメタチバナと言い、花言葉は「思い出」です。キンカンは基本的に病気にも寒さにも強く、果実はビタミンが豊富で、風邪予防の薬にも最適です。実がたくさんなり、非常に育てやすく、栽培の初心者にもおすすめの果物です。
ここからは、水やりの仕方や剪定の仕方など、キンカンの育て方について詳しく解説します。
5つの花びらがついた白い可憐な花が、5〜10月の間に年3回ほど咲きます。植え付けは、3月上旬〜5月上旬が適しています。キンカンの栽培には、水はけがよく、水持ちの良い土を選びましょう。
キンカンはお日様が大好きなので、日当たりの良い場所で育てましょう。
植え付けた後や空気が乾燥している時には、たっぷり水をあげるようにします。
10月から12月は、土を乾かし気味にしておきます。そうすると12月以降にキンカンの実が濃い山吹色になり、適度に甘い状態で収穫することができます。
収穫後の3月から5月にかけて、木の内部に光が入りやすくなるように、細い枝や枯れ枝を切り、形を整えます。
そうすることで、カイガラムシなどの害虫の発生を最小限にとどめることができます。
Q.気を付けるべき害虫、病気などはありますか?
A.カイガラムシなどの害虫に気を付けます。カイガラムシの予防は、剪定を行い、日当たりや風通しをよくすることが大切。発生した場合は、見つけしだい駆除していきます。また、キンカンには、特に問題となる病気はありません。
Q.キンカンを増やすにはどうすればよいですか?
A.3月下旬から5月上旬には休眠枝つぎを行い、8月中・下旬には芽つぎで増やします。
Q.用土はどのようなものを使えばよいですか?
A.水はけ、水もちのよいことが大切で、この条件満たした土であれば問題はありません。一般的な市販の用土の場合には、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2を配合した土を用います。
家庭の庭などで見かけることも多いのが、キンカン。甘くて酸味があり、ビタミンCも豊富です。風邪予防やガンの予防にも効くとされるキンカンを、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか?