オキシクリーンは、さまざまな汚れを落とせる酸素系漂白剤です。洗濯や普段の掃除はもちろん、なかなか落ちない黒カビ退治にも活躍しますよ。

この記事では、オキシクリーンを使ったカビの取り方を紹介します。お風呂のパッキンや壁紙、カーテン、タオル、衣類など、さまざまな場所・素材ごとのカビの落とし方を解説していくので、ぜひ参考にしてください。

今回は、お掃除のプロである錫村聡さんに解説してもらいます!

錫村聡さんのプロフィール

錫村聡

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お風呂掃除動画はなんと1200万回再生されているものも!

まずはオキシクリーンの基本の使い方をマスター

オキシクリーンの種類

はじめに、オキシクリーンの基本的な使い方から紹介します。

【使い方1】オキシ漬け

オキシクリーンの基本の使い方のひとつが「オキシ漬け」です。オキシクリーンをお湯に溶かしてオキシクリーン溶液を作り、ものや服を漬けておくことでカビを落としやすくします。

オキシ漬けに必要なもの

オキシ漬けの手順

  1. 容器にお湯をためる
  2. 規定量のオキシクリーンをお湯に溶かす
  3. カビが生えたものをオキシクリーン溶液に入れる
  4. 1~6時間ほど漬けておく
  5. 溶液から取り出す
  6. 水でよくすすぐ

オキシ漬けのポイント

オキシ漬けをするときは、商品説明に記載されている分量を守ることが大切です。薄すぎても濃すぎてもオキシクリーンの洗浄力が十分に発揮されないため、注意しましょう。

また、漬け置き時間はカビの具合に合わせて調整することがポイントです。軽いカビなら2時間ほどで十分ですが、頑固なカビが生えている場合は6時間ほど漬けておくと落としやすくなります。

錫村聡さんのプロフィール

錫村さん

6時間ほど漬けても効果がなかった場合には、塩素系漂白剤の使用をおすすめします。オキシクリーンを代表とする酸素系漂白剤はツンとしたニオイもせず使いやすいのが特徴ですが、塩素系漂白剤の方が洗浄力は高いので、状況に応じて使い分けましょう

【使い方2】オキシ拭き

オキシ漬けができない場所のカビ掃除をするときには「オキシ拭き」がおすすめです。オキシクリーン溶液を作ってふきんをひたし、気になるカビを拭き取りましょう。

オキシ拭きに必要なもの

オキシ拭きの手順

  1. 容器にお湯をためる
  2. 規定量のオキシクリーンをお湯に溶かす
  3. 溶液にふきんをひたしてよく絞る
  4. カビをふきんで拭く
  5. 水拭きして残った溶液を拭き取る
  6. 乾いたふきんで乾拭きする

オキシ拭きのポイント

オキシ拭きをすると、素材によっては色落ちや劣化のリスクがあります。はじめてオキシクリーンで掃除をするときは、目立たない場所で試してから使うと安心です。

【使い方3】オキシペースト

オキシ拭きだけでは取れない頑固なカビには「オキシペースト」がおすすめです。オキシペーストは、オキシクリーンと重曹とお湯を混ぜるだけで作れます。カビがあるところに直接つけ、少し時間をおいてからこすり洗いすると落とせますよ。

オキシペーストに必要なもの

オキシペーストの作り方・使い方

  1. 容器にオキシクリーンと重曹を1:1で入れる
  2. 容器にお湯を少しずつ加える
  3. よくかき混ぜてペースト状にする
  4. カビにオキシペーストを塗って1時間ほど放置する
  5. カビをブラシでこする
  6. ふきんでペーストを拭き取る
  7. きれいなふきんで水拭きする

オキシペーストを作るときのポイント

オキシペーストを作るときは、お湯の量に気をつけましょう。ぬるま湯を入れすぎるとペーストがゆるくなりすぎ、少なすぎると粉っぽくなります。うまくペースト状にするには、少しずつお湯を加えて様子を見ながら調整することが大切です。

また、オキシペーストは使う直前に作るようにしましょう。作り置きをすると洗浄力が弱くなるため、その都度必要な分だけ作るようにします。

お風呂のカビ

オキシクリーンを使えば、お風呂を丸ごときれいにできます。これからオキシクリーンを使ったお風呂のカビの掃除方法について解説していきます。

お風呂のカビ掃除に必要なもの

オキシクリーンを使ったお風呂のカビ掃除に必要なものは以下の通りです。

お風呂のカビ掃除の手順

オキシクリーンでお風呂のカビを掃除するときは、場所に合わせてオキシ漬けとオキシ拭きを使い分けましょう。浴槽や床、小物などはオキシ漬け、壁や天井、扉などはオキシ拭きで掃除するとよいです。

浴槽・床・小物類のカビの掃除手順

  1. 浴槽にお湯をはる
  2. オキシクリーンを入れて溶かす
  3. 小物類を浴槽に入れる
  4. 排水口にフタをする
  5. 床にお湯をはる
  6. オキシクリーンを溶かす
  7. カビの程度に合わせて1~6時間ほど放置してオキシ漬けする
  8. 時間がたったら浴槽と床のお湯を抜く
  9. カビをブラシでこする
  10. 全体的に水で流す
  11. よく乾燥させる

壁・天井・扉のカビの掃除方法

  1. オキシクリーン溶液を作る
  2. 溶液にふきんやブラシをひたす
  3. カビを直接こする
  4. こすった部分を水で流す
  5. よく乾燥させる

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錫村さん

天井のカビのオキシ拭きはとてもおすすめです。そもそも天井のカビはそこまで頑固ではないため、拭き上げるだけで大抵きれいに落とせます。また天井のカビ掃除をすることでお風呂場もカビにくくなるので、天井に黒いカビが目立ってきたらふきあげましょう

お風呂のカビを掃除するときの注意点

オキシクリーンを使ってお風呂を掃除するときはよく換気しましょう。オキシクリーンは安全な酸素系漂白剤ですが、密閉空間で使うと気分が悪くなることもあります。窓を開けたり換気扇を使ったりして、常に新鮮な空気が入るようにしましょう。

錫村聡さんのプロフィール

錫村さん

お風呂のカビ掃除はむせるという意見を聞くこともあるので、お風呂場の換気をするだけでなく、ドアを開けた状態で掃除をするのが良いかもしれません

水回りのゴムパッキンのカビ

水回りのゴムパッキン

水回りのゴムパッキンは黒カビが生えやすい場所です。オキシ漬けやオキシ拭きでは取りきれないことも多いため、オキシペーストを活用して掃除しましょう。

水回りのゴムパッキンのカビ掃除に必要なもの

オキシクリーンを使った、水回りのゴムパッキンのカビ掃除に必要なものは以下の通りです。

水回りのゴムパッキンのカビ掃除の手順

水回りのゴムパッキンに生えたカビを掃除するときは、オキシペーストが便利です。これから掃除手順を紹介します。

  1. オキシペーストを作る
  2. オキシペーストをカビ部分に塗る
  3. ラップをかけて密着させる
  4. 1時間ほど放置する
  5. ラップを取ってブラシでこする
  6. 水で洗い流す
  7. よく乾燥させる

水回りのゴムパッキンのカビを掃除するときの注意点

ゴムパッキンは柔らかく傷つきやすい素材です。強い力でこすったり硬いブラシを使用したりすると、表面を傷つけて新たなカビの温床を作ってしまうおそれがあります。掃除するときは、柔らかいスポンジや歯ブラシなどで優しくこするようにしましょう。

洗濯槽のカビ

洗濯機は見えないところにカビが生えていることがあります。このカビが洗濯物のニオイの原因になることもあるので、オキシクリーンを使って定期的にきれいにしましょう。

洗濯槽のカビ掃除に必要なもの

オキシクリーンを使った、洗濯槽のカビ掃除に必要なものは以下の通りです。

洗濯槽のカビ掃除の手順

オキシクリーンを使った洗濯槽のカビ掃除の方法は、基本的に市販の洗濯槽クリーナーを使うときと同じです。掃除の手順は次の通りです。

  1. 洗濯槽に50℃ほどのお湯を高水位までためる
  2. 水量に合わせてオキシクリーンを加えて溶かす
  3. 5分ほど洗濯機を回す
  4. 6時間ほど放置する
  5. 浮いてきた汚れを網ですくい取る
  6. 汚れが取れたら排水する
  7. 通常コースで洗濯機を回す

洗濯槽のカビを掃除するときの注意点

オキシクリーンを使って洗濯槽のカビ掃除をするときは、オキシクリーンの量に注意しましょう。使いすぎてしまうと洗濯機の部品を傷める可能性があります。洗濯機の取扱説明書と製品の使用説明を必ず確認し、適切な量を守りましょう

掃除頻度にも注意が必要です。効果的なカビ予防には定期的な掃除が重要ですが、週1回以上の過度な使用は避けましょう。月1〜2回ほどが適切な頻度です。

カーテンのカビ

じめじめとした梅雨の季節などは、湿気が多くなり、カーテンにカビが発生しやすくなります。もしカーテンがカビてしまっても、オキシクリーンで落とせますよ。

カーテンのカビ掃除に必要なもの

オキシクリーンを使った、カーテンのカビ掃除に必要なものは以下の通りです。

カーテンのカビ掃除の手順

カーテンのカビを洗うときは、手で洗う方法と洗濯機を使う方法があります。それぞれの掃除手順を紹介します。

カーテンのカビを手洗いで洗う手順

  1. オキシクリーン溶液を作る
  2. カーテンのカビの下にタオルをしく
  3. カビに溶液を漬けてブラシでとんとんとたたく
  4. 濡らしたふきんでカビと溶液を拭き取る
  5. カーテンレールに吊るして乾燥させる

カーテンのカビを洗濯機で洗う手順

  1. オキシクリーン溶液を作る
  2. カビの生えたカーテンを溶液に漬ける
  3. 1時間ほど漬け置きする
  4. 漬け置き後、カーテンを水で何度かすすぐ
  5. カビがひどい部分はブラシで優しくこする
  6. 洗濯ネットに入れて洗濯機で洗う
  7. カーテンレールに吊るして乾かす

カーテンのカビを掃除するときの注意点

オキシクリーンをカーテンに使うときは、必ずカーテンの洗濯表示マークを確認しましょう。素材によってはオキシクリーンが使えないものもあるため注意が必要です。

洗った後、濡れたまま放置するとカビが増えるおそれがあります。脱水が終わったらすぐに風通しのよい場所で乾かすのが大切です。天気のよい日に窓を開けて、カーテンレールに吊るしておけばよく乾きますよ。

錫村聡さんのプロフィール

錫村さん

僕はオキシクリーンで白のレースカーテンの洗浄をよくするのですが、カビが落としきれなかった部分には塩素系漂白剤を使ってカビを落とし切ったのちに洗濯します。ただ、この方法は白い素材にしか対応できないのでご注意ください

布団のカビ

布団にカビが生えてしまったときもオキシクリーンが活躍します。少しのカビであればオキシ拭き、布団全体にカビが広がっているときはオキシ漬けを行いましょう。

布団のカビ掃除に必要なもの

オキシクリーンを使った、布団のカビ掃除に必要なものは以下の通りです。

布団のカビ掃除の手順

布団のカビはオキシ拭きもしくはオキシ漬けで落とせます。それぞれの手順を紹介していきます。

布団のカビをオキシ拭きで掃除する手順

  1. オキシクリーン溶液を作る
  2. 溶液にふきんをひたす
  3. 布団のカビをふきんで優しくたたく
  4. カビと溶液を水拭きして拭き取る
  5. 布団をしっかり乾燥させる

布団のカビをオキシ漬けで掃除する手順

  1. オキシクリーン溶液を作る
  2. カビの生えた布団を漬ける
  3. 1~2時間ほど放置する
  4. 水を抜く
  5. きれいな水を加えて布団をすすぐ
  6. 布団を踏んで脱水する
  7. 干してしっかりと乾燥させる

布団のカビを掃除するときの注意点

布団のカビをオキシクリーンで掃除した後は、しっかり乾かすようにしましょう。とくにオキシ漬けした後は、布団がたっぷりと水を吸っているので注意が必要です。新しいカビを防ぐためにも、中までしっかりと乾かすことが大切です。

衣類のカビ

衣類にカビが生えてしまったときは、オキシクリーンでカビを取りましょう。酸素系の漂白剤なので色落ちの心配も少なく、衣類を傷めにくいです。

衣類のカビ掃除に必要なもの

オキシクリーンを使った、衣類のカビ掃除に必要なものは以下の通りです。

衣類のカビ掃除の手順

衣類にカビが生えてしまったときはオキシ漬けで取り除きましょう。具体的な手順は以下の通りです。

  1. オキシクリーン溶液を作る
  2. カビが生えた服を溶液に漬ける
  3. 1~2時間ほど漬け置きする
  4. カビの部分をもみ洗いする
  5. 溶液を捨てて服を軽くすすぐ
  6. 洗濯機で洗う
  7. 干して乾かす

衣類のカビを掃除するときの注意点

オキシクリーン溶液を素手で触ると肌荒れすることがあります。もみ洗いなどをするときはゴム手袋をつけましょう。

壁紙のカビ

オキシクリーンと雑巾

壁紙の壁にもオキシクリーンが活躍します。ただ壁はオキシ漬けができないため、オキシ拭きで掃除するようにしましょう。

壁紙のカビ掃除に必要なもの

オキシクリーンを使った、壁紙のカビ掃除に必要なものは以下の通りです。

壁紙のカビ掃除の手順

壁紙にカビが生えてしまったときの具体的な掃除手順は以下の通りです。

  1. オキシクリーン溶液を作る
  2. 溶液にふきんをひたして絞る
  3. カビをふきんでこする
  4. カビがひどい部分には溶液を染み込ませたキッチンペーパーを貼り付ける
  5. 1時間ほど放置する
  6. 時間がたったらカビをふきんでこする
  7. 水拭きしてカビと溶液を拭き取る
  8. 仕上げに乾拭きする

壁紙のカビを掃除するときの注意点

壁紙の種類によっては、オキシクリーンを使うと色が変わったり劣化したりすることがあります。掃除する前に、あらかじめ目立たない場所で試してみると安心です。

また、オキシクリーン溶液の濃度が濃すぎると、壁紙が傷ついてしまうことがあります。商品説明に書かれた分量を守って使いましょう。

錫村聡さんのプロフィール

錫村さん

オキシクリーン溶液だけで落ち切らない場合には、使い古した歯ブラシなどでこすっていただくとかなりきれいに落とせます

窓枠のカビ

窓枠もカビやすい場所なので、オキシクリーンが活躍します。窓枠にオキシ漬けは難しいため、オキシ拭きで掃除しましょう。

窓枠のカビ掃除に必要なもの

オキシクリーンを使った、窓枠のカビ掃除に必要なものは以下の通りです。

窓枠のカビ掃除の手順

窓枠にカビが生えてしまったときの具体的な掃除手順は以下の通りです。

  1. ゴミやほこりを取り除く
  2. オキシクリーン溶液を作る
  3. キッチンペーパーに溶液を染み込ませる
  4. カビ部分に貼り付ける
  5. 1時間ほど放置する
  6. キッチンペーパーを剥がしてふきんでこする
  7. 水拭きしてカビと溶液を拭き取る
  8. 仕上げに乾拭きする

窓枠のカビを掃除するときの注意点

窓枠のカビをオキシクリーンで掃除するときは、窓枠の素材に気をつけましょう。基本的に、オキシクリーンは金属や木材に使えないため、掃除前にしっかり確認してください。心配な場合は、目立たない場所で試してから使うと安心です。

グラフィコ オキシクリーン 500g

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オキシクリーン 洗濯槽クリーナー粉末タイプ320g

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オキシクリーンでカビ退治・まとめ

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※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。
※効果は使用環境や使用状況により異なります。