歯磨きの重要性は知っていても、実際の正しい歯磨きの知識を学ぶ機会は意外と少ない。世にあふれる歯磨きの情報には誤解も含まれていると、第一三共ヘルスケアの歯周病予防歯みがき「クリーンデンタル」のブランドマネジャー・松田一成さんは言います。
「例えば、歯磨き粉をつける前に歯ブラシを濡らしてはいけないといわれますが、実は濡らしても大きな違いはありません。なぜなら、歯ブラシについた水の量で薬用成分の効果が弱まったりするとは考えにくいからです。それよりも、歯磨き後の口ゆすぎ回数のほうが重要です」
歯ブラシを濡らさないように注意していた人にはショックな情報ですが、こうした誤解は他にもあるはず。松田さんに「歯磨きの誤解」と「正しい歯磨きの方法」を教えてもらいました。
「クリーンデンタル」ブランドマネジャー 松田一成さん
——歯ブラシを濡らしてはダメという情報を見て注意していたのですが、どちらでもいいんですか?
松田さん:歯科医師によって推奨する方法が違うようですが、当社としては「大きな違いはない」と考えています。
歯ブラシを水で濡らすと「泡立ちがよくなりすぎて歯磨き時間が短くなる」「成分が薄まる」からダメだということですが、少し水に塗らすくらいなら気にする必要はありません。どちらかといえば、雑菌やホコリなどを洗い流してから歯磨き粉をつけたほうがいいでしょう。
むしろ、成分が薄まるという点では、磨き終わったあとの口ゆすぎ回数のほうが重要です。
——歯ブラシを濡らす・濡らさないより、口ゆすぎの回数に気を使うべきなんですね。少ないほうがいいんですか?
松田さん:できるだけ少ないほうがいいと考えています。なぜなら、口ゆすぎをすると歯磨き粉に含まれるフッ素などのむし歯予防となる有効成分が流れ出てしまうからです。できれば仕上げの口ゆすぎは1回としてください。口の中がどうしても気になる人でも2回程度におさえることをおすすめします。