優しい印象を持つアジアンタム。小さな葉が風にそよぐ様子がとても涼しげな植物です。「ホウライシダ」や「クジャクシダ」と呼ばれることもあります。花言葉は「繊細」「無垢」「天真爛漫」「無邪気」などです。
では、実際にアジアンタムの育て方について解説していきます。
アジアンタムの植え替えは5月〜7月中旬までに行います。2年に1回くらいが目安です。
アジアンタムを育てるには、室内の明るい場所が最適です。強い日差しと乾燥に弱いので、直射日光やエアコンの風には当てないようにします。
寒さには弱いので、最低5℃以上の室温を保ちましょう。
アジアンタムは空気中の湿度が高い環境でよく育つので、水やり以外にもこまめに霧吹きで葉や茎に水をかけてあげましょう。
土の表面が半乾きになってきたら、まだ湿っているうちにたっぷりと水を与えます。
水切れすると枯れますが、水を頻繁にやりすぎると根腐れしてしまうので、ほどほどを心がけましょう。
根を傷めてしまうので、濃い肥料は厳禁です。追肥として2か月に1回、ゆっくりと効く固形肥料を与えます。
Q.アジアンタムを育てる際に気を付けるべき害虫などはありますか?
A.アジアンタムは湿度の高い環境を好むため、ナメクジ、カタツムリなどが発生しやすいです。新芽が狙われやすいので、発見次第、割り箸などでつまんで捨てましょう。誘殺剤などを使って駆除する方法もあります。
また、葉の裏のブツブツは胞子の袋であり、勘違いされやすいのですが虫の卵ではありません。間違ってばっさり切り捨てないように注意してください。
Q.アジアンタムの増やし方は?
A.「株分け」で増やせます。株分けに最適な時期は5月〜8月頃で、寒い冬の時期までにしっかり根を張らせるためには、遅くとも9月までに行いましょう。大きく生育した株の場合は、植え替えと同時に株分けをするのがおすすめです。
ナイフなどを使って株元に切れ目を入れてから、手で2〜4株くらいに割きます。発芽するまでは乾燥しないように日陰で管理し、発芽したら通常通りの管理に戻しましょう。
Q.アジアンタムにはどのような土が適していますか?
A.水はけが良い土が最適です。市販で売られている培養土でもかまいませんし、その培養土に川砂を2割くらい混ぜたものでも良いでしょう。自分で作る場合は「赤玉土(小粒):腐葉土:川砂」を「5:3:2」の配合で作るのがおすすめです。
鮮やかなグリーンが涼しげなアジアンタムは、室内でも十分育ちますのでインテリアにもおすすめです。ときどき霧吹きで水をあげながら、寒さに注意して育てましょう。