スカビオサは、真ん丸でふわふわしていて思わず触りたくなってしまう風船のようなその姿から別名「ブルーバルーン」とも呼ばれています。地中海沿岸を中心におよそ80種が分布していて、日本でもマツムシソウが一種自生しています。花言葉は「風情」です。淡い青紫色は心をすっと慰めてくれます。
では、実際にスカビオサを育てる方法について解説していきます。
植え付け・植え替えの時期は3月〜4月頃です。肥料はそれほど必要なく、植え付け時に土に腐葉土を混ぜ、生育期には薄めたものをときどき与える程度で十分です。
スカビオサは、日当たりと水はけの良い場所を好みます。風通しをよくしてあげましょう。
寒さには強いため、防寒対策をしなくても屋外で冬を越せます。
土は、水はけの良いものを使いましょう。酸性を嫌うので、植え付ける際に石灰などを混ぜておくのがおすすめです。
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
夏は蒸れを防ぐため、日中以外の時間に水やりをします。
生育期は、乾燥すると花が咲かなくなることがあるので注意しましょう。
スカビオサを育てるときのポイントは、背丈が高くなった場合には支柱を立てることです。 さらに花が咲き終わったら花がらを摘み、株をきれいにすると、どんどん花を咲かせることも押さえておきましょう。
Q.スカビオサを育てる際に気を付けるべき害虫や病気などはありますか?
A.基本的に病害虫に強い植物ですが、蒸れると灰色カビ病が発生しやすくなります。発生初期は病気になった部分を取り除いて管理すれば良いのですが、株全体がかかると完治できないので処分するしかなくなってしまいます。風通しの良いところで管理しましょう。
Q.スカビオサの増やし方は?
A.種まき・株分け・挿し芽などの方法があります。 種まきの目安は3月〜4月、9月〜10月頃です。入手したらすぐ、肥料が入っていないバーミキュライトなどの清潔な土を育苗ポットに入れ、種を砂などで少し揉んでから、まきましょう。発芽までは乾燥させないよう、水やりしながら日陰で管理すると、1週間ほどで発芽します。
株分けの目安は3月〜4月頃で、多年草なら3年に1回を目安として行いましょう。根を傷つけないよう掘り起こし、芽が3つくらい残るよう根本から分けていきます。植え付けたらたっぷりと水を与えましょう。
挿し芽の目安は3月〜4月頃です。新鮮でハリのある茎を7cmくらいカットし、切り口を数時間水につけてから、バーミキュライトなどを入れた育苗ポットに挿します。乾かないよう水やりし、根付いたら秋頃に植え替えをしましょう。
Q.スカビオサにはどんな色の品種がありますか?
A.一年草、二年草、多年草などさまざまで、紫や青、白などの寒色系のほかにも、サーモンピンクや赤などの色を咲かせる品種など、約80種が開発されています。
日本に自生するマツムシソウの名前の由来は、昆虫のマツムシがなく頃に咲く花だからだそうです。水はけや風通しには注意し、咲き終わった花がらは摘んでキレイな花をたくさん楽しみましょう。