ハンギングプランツとは、鉢植えを床や棚に置かず、天井やカーテンレールから吊るしたり、壁掛けグリーンとして飾ったりするスタイルです。特別な道具が不要で手軽に取り入れられるため、賃貸やマンションでも人気があります。植物を宙に浮かせることで空間を広く見せられるのも魅力です。
賃貸マンションはスペースが限られることが多く、観葉植物を吊るして飾ることで床や棚のスペースを有効活用できます。さらに、天井や壁を利用すれば部屋を広く使えるのも大きな魅力です。
天井や壁を活かしたグリーンインテリアは、カフェ風やナチュラル系の空間を演出できます。特に、観葉植物と相性の良い木製家具やアイアンフレームを組み合わせれば、よりおしゃれな雰囲気を作ることができます。
床や棚に置かないため、落葉や土のこぼれによる汚れが少なくなります。また、ペットがいるご家庭でも、ハンギングにすれば植物をかじられる心配が減るのもメリットです。
ハンギングプランツは、視線の高さに配置されるため写真映えしやすいです。なかでも、光が差し込む窓辺や白壁とのコントラストを活かした配置は、SNSで人気の高いスタイルです。
ポトスは育てやすく、初心者にも人気のつる性観葉植物です。耐陰性と耐乾性があり、半日陰でも元気に育つため、室内のさまざまな場所に飾れます。ハンギングにすると葉が垂れ下がり、ナチュラルでおしゃれな雰囲気を演出できます。
アイビーは丈夫で育てやすい、つる性の観葉植物です。耐陰性があり、室内でも元気に育つため、初心者にもおすすめです。葉の形や色のバリエーションが豊富で、インテリアのアクセントとしても魅力的です。ハンギングにすると、空間に動きや立体感を与えられます。
エアプランツは根を張らず、空気中の水分を吸収して育つ植物です。手軽に管理でき、壁掛けや吊るすなど自由な飾り方が楽しめます。流木やガラス容器と組み合わせれば、個性的なディスプレイに。ハンギングにすると空間に軽やかな印象を与えます。
リプサリスは細長い茎が特徴のサボテンの仲間で、乾燥に強く育てやすい植物です。耐陰性があり、室内でも管理しやすいため、インテリアグリーンとして人気があります。吊るして飾れば、独特の垂れ下がるシルエットが空間に動きを与えます。
観葉植物をインテリアに取り入れたいけれど、「賃貸だから壁に穴を開けられない」と諦めていませんか? 実は、穴を開けなくてもハンギングプランツを楽しむ方法はたくさんあります。
ここでは、賃貸でも気軽に取り入れられるハンギングアイデアとアイテムを紹介します。
突っ張り棒をカーテンレールのように天井と壁の間に設置し、S字フックを使えば、エアプランツやポトスを飾ることができます。部屋のサイズに合わせて調整できるのも魅力です。
粘着式フックや石膏ボード用のピンフックも、壁を傷つけずに小型の植物を飾る方法として便利です。これらは商品によって耐荷重が異なるため、吊るす植物の重さには注意しましょう。
マグネットフックをスチール製の家具や冷蔵庫の側面に取り付ければ、穴を開けることなく植物を飾れます。特にキッチン周りでハーブを育てるのに便利です。こちらも耐荷重を確認しながら、軽めの植物を飾るのがポイントです。
ROOM810さん
最近では、賃貸向けに穴が目立ちにくいフックが多数販売されています。取り外しも簡単なため、引越し時も安心です。また、ピンの穴やすき間を埋められるパテや手軽に使える補修材もあるため、近くのホームセンターで探してみてくださいね。
ハンギング専用のスタンドを活用すれば植物を飾れます。フロアタイプのスタンドなら、天井から吊るしているような演出が可能です。
おすすめは、床に置くだけで使える自立式のスタンドです。アイアンや木製のフレームなどがあり、インテリアのアクセントにもなります。シンプルなデザインのものを選べば、インテリアに馴染みやすくなります。
既存の家具を利用するのもアイデアの一つです。例えば、オープンシェルフの上部に植物を置いたり、クローゼットのハンガーバーにエアプランツをぶら下げたりする方法もあります。
マクラメプラントハンガーは、編み込まれた紐で植物を吊るすおしゃれなアイテムです。ナチュラルな風合いと繊細なデザインが特徴で、インテリアに温かみや個性をプラスできます。
特におすすめなのは、ボヘミアンスタイルです。自然素材や民族調のアイテムと相性抜群で、ラタンや木製の家具、カラフルなクッションと組み合わせると、開放的でリラックス感のある空間になります。
ROOM810さん
ボヘミアンスタイルには、ドライフラワーやタペストリーと一緒に飾るのもおすすめです。
リビングでは、天井から吊るして高さを活かしたディスプレイにすると、空間に立体感が生まれます。窓際に設置すれば、光を浴びながら植物が育ち、自然の美しさを引き立てます。また、キッチンではハーブを入れて実用的に活用したり、寝室ではリラックス空間のアクセントにするのもおすすめです。
照明と観葉植物を組み合わせたハンギングプランツは、室内を立体的に彩り、自然と光の調和を楽しめるインテリアスタイルです。
やわらかな光が葉の影を映し出し、心地よい雰囲気を演出。リビングや寝室、ダイニングなど、さまざまな空間に取り入れることで、洗練されたリラックス空間をつくることができます。
天井から吊るすペンダントライトのそばに植物を組み合わせると、空間に奥行きが生まれます。ガラスシェードの照明と合わせれば、植物のシルエットが美しく際立ち、モダンな雰囲気に。
フロアランプやウォールライトの近くに吊るすことで、植物の影がやわらかく広がり、落ち着いたムードを演出。特にリビングや寝室におすすめで、くつろぎの空間をつくることができます。
細いワイヤーに小さなLEDが連なったフェアリーライトをハンギングプランツに絡めると、ナチュラルで幻想的な雰囲気に。ベッドサイドやベランダでの演出にもぴったりで、やさしい光が癒しの空間をつくり出します。
このように照明とハンギングプランツを組み合わせることで、空間に自然の彩りと温かみを加え、居心地の良いインテリアを演出できます。
ハンギングプランツはおしゃれで空間を有効活用できる反面、管理が難しく失敗しやすい面もあります。ここでは、よくあるトラブルとその対策を紹介します。
ハンギングプランツは乾燥しやすく、水切れを起こしやすい傾向があります。特にエアコンの風が当たる場所では水分が蒸発しやすいため注意が必要です。反対に、水を与えすぎると鉢底に水が溜まり、根腐れの原因になります。
鉢底に穴がある場合は受け皿を活用し、適量の水やりを心がけましょう。穴なしの鉢では霧吹きで葉水を与える方法が効果的です。
吊るす場所を誤ると光量が不足し、植物が弱ってしまいます。日陰を好む種類でも、全く光が当たらない場所は避けましょう。また、風通しが悪いと湿気がこもり、カビや害虫の発生リスクが高まります。特に浴室やキッチンなど湿度の高い場所では、通気不良が根腐れの原因になることもあります。
レースカーテン越しの明るい場所や窓から適度に離れた場所に吊るすのがおすすめです。窓を定期的に開けて換気を行い、空気の流れを確保しましょう。サーキュレーターや扇風機の弱風を利用して通気を促すのも有効です。
ROOM810さん
室内で育てる観葉植物は、成長に合わせて定期的に場所を変えるのもおすすめです。強い風が植物が直接当たりすぎると乾燥の原因になるため、優しい風を意識するのがポイントです。
ハンギングプランツは、空間を有効活用しながら癒しをもたらしてくれるインテリアアイテムです。賃貸でも、粘着式フックや突っ張り棒を使えば壁や天井を傷つけずに吊るせます。カーテンレールやシェルフを活用するのも簡単な方法です。
また、照明と組み合わせることで昼と夜で異なる雰囲気を楽しめます。フェアリーライトをプラスすれば、温かみのある空間に。ちょっとした工夫で、賃貸でも気軽にグリーンのある暮らしを楽しめます。ぜひ、あなたのスタイルに合ったハンギングプランツを取り入れてみてください。
ROOM810さん
リプサリスは場所を選ばずおしゃれに飾れるので、インテリアのアクセントとして活用しやすい植物です。上級者向けですが、湿度が高い環境を好む特徴を活かして、バスルームの窓辺に置いてみるのも良いでしょう。風通しの良い浴室なら、管理しやすいです。