トレニアは夏から秋にかけてたくさんの花を咲かせます。スミレに似た花が特徴で、夏スミレとも呼ばれています。一年草と多年草の品種があり、花の色もさまざまです。可愛らしい見た目から、花言葉は「温和」「可憐」と付けられています。
では、実際にトレニアの育て方を解説していきます。
トレニアは初夏から秋にかけて花を株いっぱいに咲かせます。植え付けは4月~6月、肥料は6月~7月と9月頃に与えます。寒さと乾燥に弱く、暑さには強い性質です。また、日陰でも育つため、室内で育てるのもおすすめです。
トレニアは風通しの良い日なたを好む性質ですが、夏は直射日光を避けた場所へ移動します。半日以上日の当たる、水はけの良い場所で管理し、庭植えは西日の当たらない場所に植え付けましょう。冬は10℃以下で生育が止まり、5℃以下で枯れてしまいます。冬越しさせるためには室内に移動させるのがいいでしょう。
トレニアは乾燥を嫌うため、土の表面が乾いたら早めに水をたっぷりと与えます。水やりを怠ると花付きが悪くなったり、葉が黄色くなることがあります。特に真夏は水切れしないように、涼しい時間帯に水やりを行いましょう。
トレニアは水はけの良い土を好みます。鉢植えの場合は赤玉土、ピートモス、バーミキュライトを5:3:2の割合で混ぜたものがおすすめです。次々と花を咲かせて生育が旺盛なため、肥料は欠かせません。あらかじめ土に粒状肥料を混ぜ込み、定期的に追肥として1週間に1回液体肥料を施します。特に開花中は肥料切れに注意しましょう。
Q.トレニアを育てる際に気をつけるべき病害虫は?
A.トレニアの新芽にアブラムシやアザミウマがつくことがあります。見つけ次第取り除くようにしましょう。また、風通しが悪いとうどんこ病や灰色かび病が発生することがあるため、注意が必要です。風通しの良い場所と水はけの良い用土で管理し、花がらはこまめに摘み取って病害虫を予防しましょう。
Q.トレニアの植え替えのタイミングは?
A.トレニアの品種のほとんどが一年草なため、一度苗を植えたら植え替えの必要はありません。しかし、もし鉢が根でいっぱいになっている場合は一回り大きい鉢へ植え替えましょう。
Q.トレニアの種まきの方法は?
A.トレニアの種はとても細かいため、乾いた砂に混ぜてまくと均一にまきやすくなるでしょう。日に当たらないと発芽しないため、土はかぶせなくても問題ありません。種まきの適期は5月~6月ですが、こぼれ種で自然に毎年育つこともあります。種の収穫は花が咲き終わった後にできるさやをさやごとカットして封筒に入れ、乾燥させます。乾燥したらさやから種を取り出して紙などで包み、種まきの時期まで暗い場所で保管しましょう。
スミレのような可愛らしい花を夏に咲かせるトレニアは、室内でも簡単に育てることができます。開花中は肥料切れに注意し、乾燥しすぎないように水やりを行いましょう。株いっぱいに咲くトレニアの花を、家庭で咲かせてみてはいかがでしょうか。