切り花やドライフラワーの定番としてよく知られるスターチスは、花のようにカラフルな「がく」が豪華で、たくさんの場所で活躍します。花言葉は「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」です。
では、実際にスターチスの育て方を見ていきましょう。
花が咲くのは5月〜7月頃、植え付け・植え替えは10月頃、肥料をあげるのは3月頃と10月頃です。
水をあげすぎると、茎がヒョロヒョロに伸びてしまいます。土がしっかり乾いてから水をあげましょう。
少し乾燥しているかな、と思うくらいがちょうどいい状態です。
肥料を与えすぎると、茎が折れやすくなったり、花がつきにくくなったりします。ですから、あまり与える必要はありません。
植え付けるときに、あらかじめゆっくり効くタイプの化成肥料をあげましょう。
育っている様子を見ながら、葉に元気がないようなら、3月頃、10月頃に化成肥料を与えます。
日当たりの良い場所で育てます。
冬の霜には弱いのですが、15℃以下に30日程度置かないと花が咲きません。そのため、暖房が効く部屋に置くのは避けましょう。
外植えや外置きの場合、雨に当たりすぎると湿気で腐ってしまうので気をつけましょう。
スターチスを育てる際は、花が倒れないように支柱を立てることがポイントです。また、枯れた葉は、その都度取り除き、切り花にするときは、長持ちさせるため、花が満開になってから刈り取るようにしましょう。
Q.スターチスを育てる際に、気を付けるべき病気や害虫などはありますか?
A.スターチスは、立枯病とアブラムシに注意が必要です。立枯病は多湿・根詰まり・肥料切れなどで下の方にある葉が枯れると発生しやすくなります。水はけと風通しを良くし、枯れた葉はすぐに取り除きましょう。
アブラムシも風通しを良くすることで防げます。もし見つけたら、即座に駆除するか、牛乳:水=1:1の割合で混ぜた液をかけて、拭き取りましょう。
Q.スターチスの増やし方を教えてください。
A.スターチスは一般的に種まきで増やします。用土は赤玉土で、発芽するまでは乾かさないように気をつけましょう。
Q.スターチスの原産地はどこですか?
A.スターチスの原産地は地中海沿岸地方を中心とするヨーロッパで、日本へと伝わったのは明治時代以降です。特に、種が渡ってきたのは1910〜20年代と、他の洋花と比べて遅かったようです。
青・紫・ピンクなどの鮮やかな「がく」と小さな白い花が可愛いスターチスは、部屋にあるとぱっと空間が華やぎます。自分で育てたドライフラワーも素敵ですよ。