主婦ライターの岸朝美です。
最近、おうちで過ごす時間が長くなり、子どもたちと遊ぶ機会が増えています。家事や仕事が忙しかったりすると、ついついTVゲームやYouTube動画に頼りがち。「教育的にいかん!」と思い、お絵かきなどの親子遊びにも取り組んでいますが、お互いすぐに飽きてしまいます。
そんな時にインターネットで発見したのが、おしぼりを使った「おしぼりアート」。身近なハンドタオルで、動物やキャラクターを簡単に作れるそうです。そこで今回は、「おしぼりアート」の第一人者・笹川勇さんに、親子で楽しめる「おしぼりアート」の作り方を教えてもらいます。
これさえ覚えれば、おうち時間が充実するのはもちろん、外食時の待ち時間が楽しくなるかも!?
笹川勇
1968年、長野県生まれ。筑波大学芸術専門学群卒。放送作家として様々なテレビ番組を手がける一方、カンタン工作家として「おしぼりアート」や「てぶくろアート」など、身のまわりの物を使った様々なアートを提案。著書『みかんでつくれるゾウ&仲間たち』(主婦の友社)、 『超ウケる!おしぼりヒヨコの作り方』(池田書店)、『手袋でつくる てぶぐるみ』(池田書店)など。
笹川さんいわく、「おしぼりアート」は喫茶店で仕事をしている時に偶然生まれたとのこと。アイデアに行き詰まって、目の前の「おしぼり」をいじっていたところ、偶然作品(ペンギン)が生まれたそうです。
笹川さん
おしぼりアートの講習を開いたりすることもあるのですが、意外と子どもたちに人気なのは「土下座」です(上画像)。変形させて「正座」にしてみたり、組体操のピラミッドのように積み上げたりもできるので、一緒に盛り上がることができます。
今回おしぼりアートに使用するのは、こちらのハンドタオル。濡らすと形が作りやすいそうですが、乾いた状態でもOKとのこと。豊富なカラーを生かして、作ってみたいと思います。
「土下座」も気になりますが、子ども以上に不器用なので、最初はできるだけ簡単に作れるもののほうが…。笹川さん、教えてくださ〜い!
笹川さん
初めて挑戦するなら、講習などで一番最初に教える「ペンギン」がオススメです。慣れれば、10秒くらいで作れるので、「できた!」という達成感から、興味を持ってもらえると思います。
それなら私にも作れそう! 早速ペンギンに挑戦してみたいと思います!
1. 正方形のハンドタオルをななめに折ります。
2. 両端を中央へ折ります。
3. 下からくるくる丸めていきます。
4. 先を少しだけ残します。ここがクチバシになります。
5. 真ん中を持ち上げて、両端を折り曲げれば完成!
目の部分にシールを貼ったり、テープを巻いたりすれば、より可愛くできます。写真のように並べて置いてもカワイイ! 笹川さんが言っていたとおり、私でも30秒程度で完成しました!
笹川さん
可愛く作るコツは、クチバシの長さを短めにすることです。上下の長さを揃えるように意識すると、より整って見えますよ。
ウサギ(笹川さん作)
次に挑戦するのは、こちらのウサギ。私が作ったペンギンを見て、「ボクもやりたい!」と4歳の息子がやる気になってきました。
笹川さん
ウサギの作り方は何種類かあるのですが、その中でも一番耳が長いウサギです。耳の形や体のふんわり感を意識すると良いかもしれません。
1. 正方形のおしぼりを三角に折ります。
2. さらに2つに折ります。
3. 写真のようにさらに半分に折ります。
4. 下の部分を後ろから回して、上のほうへ。
5. ぐるりと持ってきた部分を、穴の中へ押し込みます。
6. はみ出した2つの角をぐいっと持ち上げれば…。
「おしぼりウサギ」の完成! ややアンバランスな目は、息子が最後に油性マジックで描きました(落ちないからやめて〜!)。作品を持って「ぴょんぴょんぴょ〜ん!」と大はしゃぎ!
全体のバランスが不自然ですが、作品で自由に遊べるのも、おしぼりアートの魅力です!
ひよこ(笹川さん作)
次は旦那(パパ)が、「ひよこ」のおしぼりアートに挑戦! 上手に作って、息子に「パパすご〜い!」と言わせたいようです。
笹川さん
上手く作るコツは、体をなるべく小さくまとめること。工程6で外側にぐるっと巻くとき、ぎゅっと引っ張りながら体をコンパクトにまとめるようにしましょう。
1. 正方形のおしぼりを三角に折ります。
2. 端からくるくる丸めます。
3. くるくる丸めて角を少し残します。ペンギンと同じく、この角がクチバシになります。
4. 残した角を挟むように、全体を折り曲げます。
5. 手前の垂れ下がった部分を「W型」に折り、ヒヨコの後頭部につけます。
6. 残りの垂れ下がった部分を手前に曲げ、「W型」の部分に巻きつけます。そこから、ぐるっと1周して手間に持ってきて、先を溝に押し込んで固定します。
形を整えて完成! 「ひよこ」というより、「アヒル」や「カルガモ」のような気もしますが、パパは満足そう。息子にカッコつけたい気持ちも忘れて、夢中で次の「おしぼりアート」を作り始めていました(笑)。
最後に教えてもらったのは、大人気アニメキャラクター「ベイ○ックス」。作品にハマっていることもあり、息子はどうしても作り方を覚えたいそうです。
笹川さん
作るコツは、できるだけ顔を丸く小さく整えることです。それとは逆に、体をふんわり大きくしましょう。乾いたタオルでも作れます。
1. 正方形のハンドタオルを用意。
2. 端からくるくる丸めます。
3. 反対側の端からもくるくる丸めます。
4. 2本が同じ太さになるよう、中央まで丸めます。
5. 真ん中で折り曲げます。
6. 上からぎゅっとプレス。
7. 上から押して、手になる部分を左右から出します。
8. 手の部分をねじって固定。
9. できるだけふんわり形を整えます。
10. 首の部分を輪ゴムで固定して完成!
先ほどと同様に、息子が目を描いていました(やっぱり油性マジック…涙)。目のパーツには、細く切った紙と丸シール(黒)を貼るのがオススメとのことです。
作品の完成度はともかく、親子で夢中になって楽しめるので、おうち時間が充実するのは間違いなし! しかも、お絵かきと違って周囲が汚れる心配がありません(これがメチャクチャありがたい)。
皆さんもぜひ「おしぼりアート」に挑戦してみてくださいね!
笹川さん
最近は少ないと思いますが、飲み会の席でのコミュニケーションにも有効です。注文して飲み物が届くまでの間を埋めたり、トークが中だるみした時などに使えます。