ベンジャミンバロックはポピュラーな観葉植物、フィカスの一種。フィカスの中でも長く人気があるベンジャミン(フィカス・ベンジャミナ)の葉がクルクルと巻くタイプの品種です。基本的な育て方はベンジャミンと同じなので、既に育てたことがある人には簡単に栽培出来ます。クワ科の観葉植物で、カールした葉が特徴 です。バロックとはルネッサンス時代の音楽や建築様式を表現する言葉で、常識を覆す自由な表現という意味があり、そのことが花の名前の由来となっています。ベンジャミンバロックの花言葉は「信頼」「融通の利く仲間」で、友達への贈り物として選ぶのもおすすめです。
そのほかにもガーデニング用のグローブやハサミ、土入れやスコップなどもあると便利です。
では、実際にベンジャミンバロックの育て方を解説していきます。
ベンジャミンバロックは通年葉を鑑賞することができます。植え替えは根詰まりを防ぐために2年に1度、5月~7月に行いましょう。1年で30cm程伸びることがあるため、あまり大きく育てたくない場合は、春〜秋に切り戻しを行ってください。
ベンジャミンバロックは観葉植物として室内で楽しむことができますが、初夏〜秋までは戸外に出してそだててもかまいません。最低気温が18℃を上回る時期は、直射日光が当たらない戸外の明るいに出すことが出来ます。通年室内で育てる場合はできるだけ明るい場所に置きましょう。寒さは苦手なので、冬に窓から入ってくる冷気には注意しましょう。温かいのは好きですが、エアコンの風が直接当たると葉が傷んで落ちることがあるので気をつけてください。
関東地方よりも西の平野部であれば地植えにしても育つことがありますが、おすすめしません。
水やりは鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が出るまでたっぷりと与えます。ベンジャミンバロックをはじめとするフィカスの仲間は湿度が高い環境を好むので、1日1回程度霧吹きで株全体に水を与える葉水(はみず)をするのもおすすめです。空気の動きが少なく乾燥した室内で育てているとハダニが発生することがありますが、葉水をすることで発生を抑えることもできます。
肥料は5月~9月の生育期にかけて与えます。月に1度の緩効性肥料か、2週間に1回の液体肥料がおすすめです。冬は肥料をあまり必要としません。土の上に肥料の粒があると案外目立つので、見た目が気になるようであれば液体肥料を使うのがおすすめです。。
ベンジャミンバロックは挿し木で増やすことができます。5月~8月頃に、10cm程の枝を切り、観葉植物用の土に挿します。切った枝に十分養分があれば、水を入れたコップに挿しておくだけでも根が出てくることも。根が出たら観葉植物用の培養土に植えつければそのまま観葉植物として楽しむことができます。
Q.ベンジャミンバロックを育てる際に気をつけるべき病気や害虫は?
A.室内に置いておく場合は、風通しが悪いとカイガラムシが発生しやすいので、サーキュレーターの風をやんわりと当てるなどすると予防になります。葉に水がかからない期間が長いとハダニが発生しやすくなります。週に1回ほどは葉水をして、葉を濡らして上げるようにして下さいね。
Q.ベンジャミンバロックの剪定方法のポイントは?
A.株姿を乱す伸びすぎた枝をつけ根や分岐部で切りましょう。あまり背丈を高くしたくない時は、上に伸びる茎や幹を同じくつけ根や分岐部で切りましょう。根の量が多いと背丈が高くなったり枝が旺盛に伸びやすいので、あまり鉢を大きくしないようにしたり、土の中に砕いた発泡スチロールを入れるなどすると、大きくなりすぎるのを防ぐことができます。。
Q.突然葉がたくさん落ちてしまった時の対処法は?
A.ベンジャミンバロックを含むベンジャミン(フィカス・ベンジャミナ)は環境が変わると葉を落としてしまうことがあります。しばらくすると環境に慣れて新しい葉を出すので、以降は通常の育て方をすれば大丈夫です。水切れしたり強い寒さに当てた時も葉が落ちます。しばらくしても新しい葉が出てこないようであれば、植え替えて根の様子を見てみましょう。
ベンジャミンバロックはカールした葉が特徴の人気の観葉植物で、水やりや肥料は生育期の春先~夏にかけて行います。挿し木で増やすこともできるため、インテリアのポイントとしてベンジャミンバロックを育てるのもおすすめです。