家庭用のタイルカーペットはデザインだけでなく、素材にも複数の種類があります。例えばポリプロピレン製のものはコストパフォーマンスに優れていますし、原着ナイロン製のものはややコストは高いものの、耐久性・耐摩耗性に優れているため長期間使用できます。また、防炎のものや制電、防音加工のものなど機能も様々ですので、タイルカーペットを選ぶときは予算や目的・用途を考えながら、お店のスタッフと相談するとよいでしょう。
下準備として、部屋の家具をどかして掃除機をかけます。床が平らかどうかも確認します。
クローゼットの扉などがカーペットに干渉しないかも確認しておきましょう。
次に基準点を決めていきます。メジャーを使って部屋の横幅を測り、中央を鉛筆でマーキングしましょう。鉛筆で床を汚したくない場合は、手芸糸などを真っ直ぐに張って代用してもOKです。
次に、同様に縦の幅を測り中央をマーキングします。重なった点が部屋の中心で、基準点となります。
カーペットを貼っていく作業は、基準点を中心に部屋を4つのブロックに分けて進めていきます。タイルカーペットや両面テープを綺麗に貼るため、基準点になるポイントから縦と横のラインに、鉛筆で基準線を引くとよいでしょう。
いよいよタイルカーペットを貼っていきます。基準点からタイルカーペットの幅に合わせて、両面テープを貼りましょう。
両面テープは、ひとつひとつちぎって貼るのではなく、基準点から壁際まで貼っていきます。
タイルカーペットには向きがあります。裏に矢印が表示してあるものもあるので確認してください。
貼り方には、同じ方向で貼っていく「流し貼り」や、縦横交互に貼る「市松貼り」などがあります。今回は市松貼りを行います。
両面テープの剥離紙を取り、基準点からカーペットを貼っていきます。
すき間ができないようにしっかりと揃えて、階段状に貼り進めます。つなぎ目はローラーで整えましょう。
1ブロックが終わったら、次のブロックに移ります。この時、一番外側の部分は残しておきます。
壁際のカーペットは長さが余るため、加工する必要があります。まず貼り付ける壁際用のカーペットを、すでに貼ってあるカーペットにぴったり揃えます。
次に、もう1枚のカーペットを、壁にぴったりと揃えて重ねます。
重なった部分をカッターでカットします。カットするカーペットをドライヤーで温めると、切れ込みがいれやすくなるので、固い場合は温めてからカットしましょう。
切り取りにくい場合は、一度切り込みに沿って折り曲げてから、もう一度カットすると良いでしょう。
余分な部分を取り除き、スペースに合わせた壁際用タイルカーペットを貼り付けます。
部屋の四隅の部分は、壁際の加工を2方向で行う必要があります。
まずは、ひとつ目の方向で余計な部分をカットします。
このままでは、まだ余計な部分が残ってしまいます。もう一方向でも同じ要領でカットしましょう。
浮いてしまいがちなつなぎ目部分は、ローラーでしっかり押さえましょう。
これで完成。タイルカーペットはタイルごとの補修、交換ができるのでメンテナンスも安心です。
Q. タイルカーペットを綺麗に貼れません……。なにかコツはありますか?
A. タイルカーペットを1列ずつ並べて貼っていくと、少しの曲がりやズレが最終的に大きくなります。基準点から全体に広げるように、ひとつひとつ貼っていきましょう。
Q. 裏面に吸着加工が施されているタイルカーペットでも、両面テープは必要ですか?
A. 家庭用のタイルカーペットには、敷くだけでOKというタイプもありますが、使っているうちにズレがでてしまう可能性もあるため、両面テープを使った貼り方をおすすめします。
Q. 壁に出っ張りがあるのですが、どのように加工したらよいですか?
A. タイルカーペットをL型にカットしましょう。やり方は四隅と同様に、隣のカーペットと重なった部分をカットし、2方向で加工して貼り付けていきます。
専門の知識や道具がなくても簡単に貼ることができる、家庭用のタイルカーペット。貼る前の下準備をしっかり行えば綺麗に仕上がります。今回は「市松貼り」でしたが、敷き方によって雰囲気も変わるため、いろいろ試してみてください。