ツルムラサキの栽培に必要なもの

ツルムラサキについて

ツルムラサキの育て方 ツルムラサキとは

ツルムラサキは、ビタミンA、カルシウム、鉄などを豊富に含む野菜で、モロヘイヤに似た「ぬめり」があります。ツルが緑色の品種と、その名の通り紫色の品種があり、日本では主に緑色の品種が流通。紫色の品種は、観賞用としても栽培されています。

ツルムラサキの育て方 栽培例

種をまく時期は5月、収穫期は7〜10月頃まで。高温多湿に強い野菜ですが、寒さには弱いので、栽培するときは時期だけではなく温度管理にも気をつけましょう。

事前準備のポイント

ツルムラサキの種は皮が硬いため、そのままだと吸水性があまりよくありません。発芽を促進するため、ひと晩、水に浸してからまくのがおすすめです。また、ポットの土には野菜用の培養土を使うとよいでしょう。

ツルムラサキの育て方

ツルムラサキの育て方 種をまく

気温が25℃くらいになったら、ポットにタネを3~5粒ほどまき、その上から土を1cmほど薄くかぶせます。発芽したらしっかりと水やりを行い、乾燥させないように注意しましょう。

ツルムラサキの育て方 間引く

本葉(ふた葉の後に生える葉のこと)が3~4枚になったら、苗を1本に間引いていきます。指でつまんで引き抜くと、周りの根を傷つけてしまう可能性があるため、ピンセットで周りの株に触れないように引き抜くか、ハサミで株元からカットしてしまうのがおすすめです。

ツルムラサキの育て方 肥料

畑の肥料は1㎡あたり最初に、苦土石灰100g(コップ1杯くらい)、堆肥2kg(バケツ2杯くらい)、化成肥料150g(コップ1杯半くらい)を土に入れ、よく耕しておきましょう。

ツルムラサキの育て方 畑に移す

本葉が5~6枚になったら、畑に移して植えていきます。ポットから出す際は、根鉢(根と土が固まりになったもの)が崩れないように注意してください。

ツルムラサキの育て方 支柱とネット

ツルがよく伸びるので、ネットを張るか支柱を立てましょう。支柱はぐらつきにくくて頑丈な合掌式に仕立て、ネットはたるまないようにしっかり張りましょう。

ツルムラサキの育て方 ワラを敷く

ツルを地面に這わせて育てる場合は、土が跳ね返って野菜にかかるのを防ぐために、ワラを敷くと良いでしょう。

ツルムラサキの育て方 プランターで育てる

また、ツルムラサキはプランターで栽培することもできます。その場合は、底から水が流れるくらいたっぷりと水やりを行い、土の表面が乾燥したらまた水をあげましょう。特に夏場は生長が早いため、こまめに水やりをするように注意してください。

ツルムラサキの育て方 収穫

収穫は、中心の茎の長さが1.5m くらいに伸びた頃に、わきの芽が伸びてくるので、これが10センチくらいの時に摘み取っていきます。葉や茎が大きくなりすぎると硬くなってしまうため、収穫適期を逃さないようにしましょう。

ツルムラサキの育て方 おいしい食べ方

収穫したツルムラサキは、おひたしや汁物の具はもちろん、油炒めや揚げ物にしてもおいしく食べられます。栄養価が高く、味わいも豊かなツルムラサキを、いろいろなレシピで楽しみましょう。

ツルムラサキ栽培のポイント

ツルムラサキは、葉や茎だけでなく、花や果実も食べることができます。ただし、株を弱らせないように、つぼみのうちに摘み取ると良いでしょう。

栽培中は乾燥に気をつけて水やりをしっかり行い、日当たりと風通しのよい場所で育ててくださいね。

ツルムラサキの育て方について知っておきたいQ&A

Q. 特に気を付けるべき害虫はいますか?

A. 家庭菜園の天敵、ヨトウムシに注意が必要です。放っておくと葉や茎だけでなく、株ごと食べられてしまうこともあるので、手作りの虫除けスプレーなどで予防しましょう。また、葉にヨトウムシの卵が見つかったら、ふ化する前に葉ごと処分してください。

Q. ツルを這わせて育てていたら、ツルから根が生えてしまったのですが……。

A. ツルが土に触れると根が生えて、地面に一気に広がってしまうことがあります。栄養が分散してしまうので、ワラをしっかり敷き詰めるか、余分なツルは剪定するなどして対策しましょう。

Q. 葉が黄色く変色してしまったのですが、病気でしょうか?

A. ツルムラサキは病気に強い野菜ですが、まれに葉が変色する「べと病」にかかることがあります。その場合は、日当たりや風通しなどの環境を見直し、追肥をするなどして予防を心がけましょう。

ツルムラサキの栽培手順を動画で見る

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