人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかいているといわれています。枕や布団などの寝具が汗やホコリなどで知らない間に汚れてしまうのです。汚れが見えないからといって放置していると、どんどん汚れが蓄積してしまっているかも!
特に枕は顔や頭が直に触れるので、汚れや臭いも気になります。
この記事では枕を清潔に保つために自宅で出来るお手入れや洗濯方法などについてご紹介します。
人生の3分の1は睡眠時間が占めています。その大切な時間のお供である枕はいつも清潔にして良質な睡眠時間を確保したいものですね。
何気なく毎日使っている枕ですが、実はけっこう汚れが溜まっているかもしれません。見えないからといって放置していると汚れや菌が増殖してしまうかも!
まずは枕の汚れや菌がもたらす影響について解説します。
睡眠時間ずっと頭皮や顔に触れている枕は寝汗や皮脂、ヨダレなどが付着しています。カバーをしていたとしても、徐々に枕の内部までしみ込んでいっているかもしれません。目に見えないけれど、汚れや菌はどんどん蓄積していきます。
ホコリや皮脂はダニの餌にもなり、湿気をためやすいまくらはダニや雑菌が好む環境です。さらに嫌な臭いの原因にも。
良質な睡眠のためには清潔な就寝環境は欠かせません。カバーだけ洗っているからと安心せず、枕も定期的にお手入れするようにしましょう。
枕に溜まっているダニやカビ菌、雑菌などは身体に対して有害です。汚れた枕を使っているとニキビや肌荒れ、アレルギーの原因にもなります。さらに頭皮にもニキビができたり、抜け毛や湿疹など様々な頭皮トラブルにもつながります。
頭皮に枕の臭いが染みつくと体臭がきつくなったと感じられてしまう恐れもあります。どんなにお風呂で身体を洗ったりシャンプーに気を付けていても体臭が気になるという人は、枕や寝具に原因があるかもしれません。
逆にいえば、枕を清潔にすることで、皮膚トラブルや頭皮トラブルを予防し、体臭を抑える効果があり、睡眠の質を改善するということにもなります。
枕と一口にいってもさまざまな素材や形状のものがあります。素材によっては簡単に洗濯ができなかったり、特別なお手入れが必要なものもあります。
ここでは洗濯できない素材と洗濯できる素材に分けてご紹介します。
現在お使いの枕や、これから購入を検討している枕のお手入れ方法についてよく確認してみてください。
自宅では洗濯ができない枕の素材は、以下のようなものがあります。
意外にポピュラーな素材の枕でも水洗いできないものもありますので、注意が必要です。羽根やビーズ、ポリエステルのわた等で出来た枕は、自宅で洗えるものと洗えないものがあります。取り扱い説明書や枕本体についている洗濯表示をよく確認してみてくださいね。
洗えない素材の枕は布団クリーナーを使ってお手入れしたり、素材に合わせた干し方で定期的にケアするようにしましょう。ドライクリーニングができる素材もありますので、プロにお任せするという方法もありますよ。
自宅で洗える枕の素材は次のようなものがあります。
パイプストローは名前の通りストローのような筒状のもので、耐久性や通気性も高いため水洗いが可能です。ビーズやポリエステルのわたは乾かしにくいものも多く、洗濯ができないものもありますが、水洗いができるように工夫されているものもあるので、洗濯表示や取扱説明書などでよく確認してみてください。
コルマビーズやミニボールとは、ビーズのように小さなプラスチックのボールの中材ですが、弾力性や通気性などをよくしてあり水洗いが可能になっています。
ホームセンターのカインズではさまざまな素材や形態の枕を取り扱っています。洗える素材のものや通気性にこだわったものなどいろいろ。
その中からおすすめの枕をご紹介します。
グッドデザイン賞とレッドドット・デザイン賞を受賞したカインズオリジナルの枕で、包み込まれるやわらかさと新感触の寝心地が快適です。通気性と程よい冷感で心地よく眠れて、通気性にも優れています。洗濯ネットに入れれば洗濯機での洗濯も可能です。
ストローパイプの枕で、枕の側地もメッシュのポリエステルで出来ているため、通気性に優れて蒸れにくいのが特徴です。洗濯機での洗濯も可能で、軽くて乾きやすいので、枕をよく洗いたいという方におすすめです。
へたりにくくムレにくい特殊な立体構造の中材の枕で、シャワーで丸洗いできます。付属のメッシュシートが2枚あり、3段階の高さ調整が可能です。お好みに合わせてカスタマイズできますよ。
ポリエステル100%の極細繊維でできたわたを使ったふんわりと柔らかい枕です。側生地にもムレを軽減する機能付きで、快適な睡眠環境を作ります。
洗濯機での洗濯も可能です。
洗えるポリエステルのわたを使用したふっくらした枕です。リーズナブルな価格もポイントで、サイズも3種類あります。
自宅で枕を洗う方法は「洗濯機を使う」か「手洗いする」かの2通りです。それぞれ手順や必要なものも変わります。
また、枕の素材によっては、洗えても洗濯機は使えないというものもあります。洗濯機不可の枕については手洗いになりますので、洗濯表示はよく確認しておきましょう。
用意するもの
手順
粉末の洗剤は溶け残りが枕に付着してしまうこともあるので液体洗剤を使用しましょう。洗濯ネットはちょうど良い大きさのものを使うことで、枕のほつれや劣化などを防ぐことにつながります。
用意するもの
手順
手洗いの場合には水が切りにくく、水分で枕がずっしりと重くなります。完全に乾かないとカビが生えたり臭いがきつくなったりてしまう恐れもありますので、じっくり時間をかけて乾燥させてください。乾くまでに数日かかることもありますので、別の枕を用意しておくと良いでしょう。
枕カバーは1週間に1度は洗濯するようにしましょう。枕本体は、目立つ汚れが付いてしまった時には随時ポイント洗いをし、半年に一度や季節の変わり目など1年に1~3回程度は全体を洗濯するようにしましょう。枕の中心まで乾くには時間がかかるので、カラッと晴れた天気の良い日を選ぶのがおすすめですよ。
洗濯でキレイにしても、しっかり干せないと匂いが残ったり枕が傷んでしまうかもしれません。素材に合わせて正しい方法で干すことが大切です。
ここからは枕の正しい干し方について解説します。
洗濯方法に関わらず、洗濯によって枕の形は崩れてしまいます。中材が偏っていると、まんべんなく乾かずに時間がかかったり傷みが出てしまったりするかもしれません。
枕を干す前には必ず偏りを均一に整えるようにしてください。乾く時間が早くなって、カビや臭い菌の繁殖を抑えたり枕の寿命を延ばすことにもつながります。
洗濯ができない素材の枕についても週に1回程度天日干しや陰干しをして枕に溜まった湿気を乾かしてあげましょう。
このような枕全体を包んで干せるアイテムを使うと、平干しする場所がない場合にも便利。陽射しを受けたり通気も良くなったりと乾かしいやすくなるのでおすすめです。
天日干しが向いている枕の素材は以下のようなものがあります。
色柄ものの枕の場合には天日干しで色焼けしてしまう恐れがありますので、薄い布をかけて干すと安心ですよ。
陰干しに適した枕の素材は以下のような枕です。
陰干しに向いている素材のものは、誤って天日干ししてしまうと劣化しやすくなってしまうので注意してください。
長い睡眠時間を共にする枕はいつでも清潔に保ち、汚れや菌、臭いのない状態をキープしたいですね。これまでカバーしか洗濯していなかったという方はお使いの枕本体のお手入れも心掛けてください。
これから枕を購入する方は洗濯可能な枕かを確認しておくとお手入れがラクになります。洗えない素材の場合にも日ごろからできるお手入れを行うようにしましょう。
ホームセンターのカインズでは丸洗いできる枕や枕の洗濯に必要なアイテムも揃っていますので、ぜひご活用ください。